デビッド・ストラウブ元米国務省韓国課長は18日、北朝鮮の核問題解決の可能性と関連し、「北朝鮮は核を完全に放棄しないとみている」と述べるとともに、ブッシュ大統領の任期中に核問題を解決するのは困難との見通しを示した。
 ソウル大学招聘教授を務めるストラウブ氏は、ワシントンのジョンズ・ホプキンス大学で講演し、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記は対内的には体制維持問題のため、対外的には米国と韓国などを意識して核を放棄しない可能性があるとの見方を示した。また、ブッシュ大統領は政権1期目とは異なり、対北朝鮮政策では劇的な変化を見せているが、それは制限的だと指摘。ブッシュ大統領は北朝鮮と必ず交渉したいという戦略的な決断を下したのではなく、ただやってみようという程度のものと判断していると述べた。

 米朝間の核廃棄交渉の見通しについては、初期段階を過ぎ無能力化と高濃縮ウラン(HEU)を含むすべての核開発計画の申告段階に入れば状況は複雑になるとし、交渉段階ごとに失敗する可能性がとても大きく、総体的に困難な交渉過程になることが予想されるとした。


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