先週に開城工業団地への訪問禁止措置を取りその後に撤回した北朝鮮が、今度は開城工業団地の訪問客による開城市内観光を認めない措置を取り、訪問行事のキャンセルが相次いでいる。
 開城工業地区管理委員会と統一部開城工業団地事業支援団などによると、18日にウリィ銀行関係者60人余りが開城工業団地訪問と市内観光に向かおうとしたところ、北朝鮮がこれを認めず、訪問取りやめに追い込まれた。また、監査院関係者150人余りも19日から工業団地と市内観光を行う予定だったが、北朝鮮側から「行政の錯誤」を理由に延期を要請されている。

 北朝鮮は今月10~11日にも、「上層部の指示」として、開城工業団地への訪問を禁止し、国務総理室と環境部当局者、金融機関関係者ら250人余りの訪問が中止された。訪問禁止への反発が高まったことから、北朝鮮は12日以降の訪問を認め、禁止措置を撤回している。

 北朝鮮のこうした対応について、理由と背景は正確に確認されてはいないが、開城・霊通寺の聖地巡礼定例化と関連し、韓国側の消極的な姿勢を不満としているためとの見方が出ている。北朝鮮は先月末、霊通寺の聖地巡礼について、毎週数回にわけて1回500人ずつ、1人当たり50ドルで開城市内観光を含む聖地巡礼を実施することで天台宗と合意しているが、韓国側当局は現代峨山が進めている開城観光事業との関連から月1回の実施に縮小することにしている。


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