教保文庫によると、日本の小説は昨年、シェア31%を記録し、2000年代に入り初めて韓国小説のシェア(23%)を上回った。日本小説のシェアは2003年の15%から2004~2005年には23%に上昇するなど、毎年急成長している。
 なぜこうまでも韓国で日本小説の人気が高いのか。20代の評論家、カン・ドンホさんは文化評論紙・プラットホームへの寄稿を通じ、これを「作品と読者間の全体的な変化によるもの」と分析した。日本小説に熱中する読者層は、過去に世界文学全集や韓国巨匠らの作品を読むことを教養と考えていた読者層とは明らかに違うと指摘している。「広告やファッション、映画などを通じ現代的な感受性を養い、新鮮で刺激的な出来事を求めてさすらい続ける」というのが、主な読者層である20~30代の読者を表わすキーワードだという。カンさんは、日本文学は「本格的な文学と大衆文学の間に戦略的に設けたジャンル」に位置していることから、日本小説はストーリーとして、文学として、そして商品としても現代の読者に魅力的に映っていると説明した。

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 一方、若手小説家のチョン・イヒョンさんは同雑誌への寄稿を通じ、商品としての日本小説の競争力を無視できないとしながらも、国内出版社の無分別な日本小説輸入も原因のひとつだと指摘する。

 「今の日本小説ブームはバブルといえる部分もある」とし、日本の優秀な小説家らが読者の支持を受けているのではなく、一部のスター作家が市場をリードしていることからも分かると説明した。


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