6カ国協議で米国首席代表を務めるヒル国務次官補は15日、「北朝鮮の金桂寛(キム・ゲグァン)外務次官と17日に2国間協議を行うことを期待する」と述べた。日本訪問を終え金浦空港に到着し、記者団に対し述べたもので、ヒル次官補は日本と韓国での首席代表協議に次ぎ、17日には中国で、ロシア、中国、北朝鮮の首席代表と2国間協議を行う計画を明らかにした。
 寧辺の核施設閉鎖に対しては、非常に喜ばしいことだがまだ最初の段階にすぎないと述べ、6カ国協議共同声明の完全履行への道のりは遠く、残りの段階では初期段階より早い歩みが必要だと強調した。

 18日から北京で開かれる6カ国協議首席代表会合の議題について、具体的な答えは避け、「年内に何ができるかを話し合う。年末までには確実な進展を目にしたい。来年にはゲーム終了に着手したい」と答えた。北朝鮮の核施設不能化と米国による北朝鮮のテロ支援国指定解除の順序について問われると、順序は今後話し合わなければならないと答え、米朝関係正常化をはじめとする作業部会が8月末までに進展することを希望した。

 ヒル次官補は16日に統一部の李在禎(イ・ジェジョン)長官を表敬訪問した後、6カ国協議韓国首席代表の千英宇(チョン・ヨンウ)朝鮮半島平和交渉本部長と2回に分けて会合し、6カ国協議の戦略を中心に話し合う。

 両者は寧辺核施設閉鎖など初期段階の完了後、第2段階にあたる核施設の不能化と核開発計画申告の早期履行策を協議するものとみられる。また、北朝鮮が要求している「不能化を履行するための、テロ支援国リストからの削除」など政治的な要求事案に対し、効率的な対応策を話し合うようだ。


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