エルバラダイ事務局長=12日、ソウル(聯合)
エルバラダイ事務局長=12日、ソウル(聯合)
国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長は12日、平和的な核使用かどうかに対する検証さえ保障されれば、北朝鮮への軽水炉提供に問題はないとの姿勢を示した。ソウルで行われた韓国とIAEAの技術協力50周年を記念する記者会見で述べた。
 米国の一角では、軽水炉から出る使用済み核燃料も核兵器製造に利用できるため、北朝鮮に軽水炉を提供すべきでないとの主張がある。これについてエルバラダイ事務局長は、「6カ国協議の共同声明には、北朝鮮が今後原子力を利用できる方策を検討するとの内容が盛り込まれているものと記憶している」と答えた。その上で、軽水炉になろうが他の原子炉になろうが、十分な検証が行われるかどうがが重要だと強調した。原子炉自体は大量破壊兵器拡散のリスクを生むものではなく、プルトニウム再処理とウラン濃縮で危険が生じると指摘している。

 一方、6カ国協議合意に基づき、北朝鮮の核施設閉鎖・封印を監視するIAEA査察団が14日に北朝鮮入りする。エルバラダイ事務局長は核関連施設5か所の閉鎖など北朝鮮による非核化の初期段階履行に楽観的な見方を示し、核施設の閉鎖は開始から1か月後には完了するだろうと述べた。問題は初期段階に続く第2段階措置だと指摘し、その後の核廃棄物の処理方法などについては6カ国協議で話し合うべきだとしている。


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