済州で2006年に初めて撮影されたカツオドリの姿=(聯合)
済州で2006年に初めて撮影されたカツオドリの姿=(聯合)
地球温暖化で済州島の生態系が大きく変化している。
 環境部と済州地方気象庁などが11日に明らかにしたところによると、済州島の年間平均気温は1924年から2004年までで0.02度ずつ、81年間で1.6度上昇した。過去30年間で亜熱帯化が進み、冬が24日減少している。

 海水温も30年間で0.8度以上上昇し、亜熱帯地域に生息する南方系魚類が出現した。海底では石灰藻類で覆われる白化現象が進み海藻類がなくなりつつあるほか、サザエやウニ、アワビも減少している。さらに、カツオドリやカンムリカッコウ、タカサゴクロサギなど熱帯性鳥類がこの1年間で姿を見せるようになった。

 海抜高度に応じ亜熱帯・温帯・冷帯の1800種余りの高山植物が垂直の山林帯を形成していた漢拏山は、気温の上昇で温帯性に属する松林が寒帯性植物のチョウセンシラベ林に侵入し、世界で唯一の純粋チョウセンシラベ林の面積が減少しつつある。竹の一種のタンナザサは約20年前は海抜600~1400メートルの地域に自生していたが、現在は高山地帯にも広がり、寒帯性植物のガンコウランが枯死の危機に直面している。

 また、降水量が0~10ミリメートルの日が減少したのに対し、100ミリメートル以上の降水量を記録する日は1980年代に比べ急増するなど、集中豪雨が発生する可能性が高まっている。島の海水面も30年間で22センチメートル上昇した。

 環境部は11日に、済州特別自治道と気候変化対応ロードマップの作成に関する協約を締結する。温室効果ガス排出量の削減や気温変化影響の予測・評価・適応モデル開発に向け、財政的・技術的支援を提供していく方針だ。


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