「韓国は他民族、多文化の国へと進みつつあるが、いまだに『血筋』にこだわっている」――。韓米女性会総連合会の会長で、国際結婚した韓国人女性の世界大会準備委員長を務めるシルビア・パットンさんが10日、国際結婚に関連し、韓国人の意識をこのように評した。国際結婚した女性を異邦人とみなす国民意識が変わらず、外国人との間に生まれた子どもを差別し続ければ、韓国がグローバル化するのははるか先のことになるとした。
 パットンさんは女性家族部主催の韓民族女性ネットワーク出席と世界大会準備を兼ね訪韓した。世界大会に出席するため国際結婚した韓国女性100人以上が故国を訪れるのも3年目になり、外国人との間の子どもに対する差別の禁止法制定などを国民と政府に求め続けているが、その視線は以前として冷たい、と残念がった。

 今年の大会は世界国際結婚女性総連合会シンポジウムと名称を変え、17~20日にソウル市内で開かれる。パットンさんは、大会に自己負担して参加する女性らを国民が温かく迎え、女性らがその感動を抱いて居住国に戻れば韓国という国を知らせる「広報大使」として活躍できるだろうと述べた。パットンさんは江原道出身で1990年に在韓米軍将校と出会いバージニア州に移住した後、自営業のかたわらさまざまなボランティア活動に参加している。

 現在、国際結婚した韓国女性は米国の20万人を含め、全世界に30万人程度と推計される。


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