国際原子力機関(IAEA)は9日に開いた特別理事会で、北朝鮮の核施設閉鎖と封印を検証・監視するためにIAEAの査察団が訪朝することを承認した。IAEAの正式な査察団が北朝鮮に入るのは、2002年に北朝鮮がIAEA査察官を追放して以来のこと。
 特別委員会はあわせて、北朝鮮の核査察費用として390万ユーロ(約530万ドル)に達する特別予算も承認したと、IAEA外交消息筋が伝えた。14日か17日ごろ、9人のIAEA査察団が北朝鮮を訪問し、寧辺核施設の検証監視作業を実施する予定だという。2週間程度滞在し、監視カメラを設置したり寧辺の5000キロワット原子炉などを封印する作業を進める。査察団のうち7人は核施設の閉鎖・封印措置が終われば帰国するが、残り2人は寧辺に常駐し、施設の閉鎖・封印状態を監視する予定だ。

 一方、韓国政府は、核施設閉鎖と監視・検証に関するIAEAと北朝鮮の合意内容をIAEA特別理事会が承認したことについて、歓迎の意を示した。政府当局者は、「IAEA監視・検証団が早急に寧辺に復帰し所期の任務を円滑に遂行できるよう、北朝鮮が協力することを期待する」と述べた。


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