1940年代の影島造船所=9日、釜山(聯合)
1940年代の影島造船所=9日、釜山(聯合)
世界市場で38%のシェアを記録し2000年から不動の1位を守っている国内造船産業が、10日で70周年を迎える。
 国内造船業界の年初から5月までの受注量は1170万CGT(標準貨物船換算トン数)で、前年同期に比べ36%増加した。輸出額は同25.9%増で118億ドルに達した。5か月間の輸出額が、2002年の年間輸出額(109億ドル)を超えた。今年の年間輸出額は270億ドルを超える見通しだ。また、昨年の世界市場シェアは、建造量が34.7%、受注量が39.3%、手持ち工事量が35.7%を記録した。現在の手持ち工事量は5110万CGTに達しており、中国の猛追にもかかわらず造船大国としいう地位は維持できる見込みだ。

 国内造船産業は、1937年7月10日に現在の韓進重工業の前進、朝鮮重工業が釜山・影島に韓日合弁法人を設立したことから始まった。最新造船所のドックの長さは700メートル前後だが、当時は長さ106メートル、幅18メートル、高さ7.5メートルにすぎないという施設でのスタートで、翌1938年に390トン級貨物船を建造した。

 最初の輸出船は鉄鋼漁船20隻で、1969年に台湾に引き渡された。1977年には韓国初の石油ボーリング船と自動車輸送船を、1978年には初の化学製品輸送船を建造し、1980年に入ってからは自社設計能力を備え1万6000トン級以上の大型船を建造した。1983年には世界初の3万7000トン級多目的貨物船を建造し、世界から技術力を認められた。その翌年にはアジア初のディーゼル推進水陸両用空気浮揚艇を、1995年には東洋初のメンブレン技術を用いた半球型液化天然ガス(LNG)輸送船を完成させた。今年5月に受注した1万2800TEU(20フィート標準コンテナ換算)級船舶は、世界最大のコンテナ船として記録される見通しだ。

 影島造船所で70年間に建造された船舶は1000隻、修理した船舶は約300隻に達する。4つの小規模ドックで一時は世界5位の建造量を記録した成果に刺激を受け、1973年には現代重工業、1977年にはサムスン重工業、78年には大宇造船海洋が造船産業に参入した。

 70年間にわたり国内造船産業をリードしてきた影島造船所だが、最近の船舶大型化傾向に押され危機を迎えている。このため韓進重工業はフィリピンに超大型造船所を建設し、影島造船所を高付加価値船の建造基地として再編成する計画だ。


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