米ニューヨークタイムズは7日、世界で最も進歩した情報技術(IT)社会を構築した韓国で、長い間迫害されてきたシャーマニズムが復活していると報じた。
 同紙はシャーマニズム関連団体の統計を引用し、韓国内のムーダン(シャーマン)は約30万人に上るとし、日本植民地時代や軍事政権のもとで冷遇されてきたが、今ではシャーマニズムを迷信とする人までもシャーマニズムを伝統文化の重要な一部分として認めていると伝えた。今年のように選挙を控えている時期には、有名なムーダンを訪ねる政治家らが後を絶たないほどで、韓国人の生活に深く根付いているとした。

 ムーダンが執り行う神霊を招く儀式も無形文化財に指定され保護されており、韓国が宗教的に世界で最も多元論的な国になったのもシャーマニズムが影響しているというのが専門家の分析だと紹介した。1万以上の神を祭る韓国シャーマニズムは、すべてを受け入れ他の宗教や社会的な変化に常に妥協する宗教の溶鉱炉であり、こうした折衷主義が韓国人の宗教観に影響を与えたと説明している。

 同紙はまた、ムーダンは最も早い時期から商業的な目的でウェブサイトを開設した人々の一人だとした。こうした適応力が数千年間生き残ることができた理由になっていると同時に、ムーダンを先端情報技術社会の韓国で最も忙しい日常を送る人々の一人にしていると述べた。


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