北朝鮮外務省は6日、6カ国協議での合意に伴う初期履行措置の見返りとして北朝鮮に供給される重油5万トンのうち、最初の船積み分が到着し次第、寧辺の核施設の稼動を中断すると明らかにした。
 外務省報道官は朝鮮中央通信とのインタビューで、「われわれは6カ国協議の過程を進展させるため、重油5万トンすべての搬入を待たず、その10分の1程度となる初回輸送分が到着する時点で核施設の稼動を前倒して停止する問題まで積極的に検討し、準備をしている」と述べた。また、これについてすでに関係国に通視していると強調した。

 報道官は、マカオの銀行バンコ・デルタ・アジア(BDA)に凍結されていた北朝鮮の資金問題が解決した後、6カ国協議の合意に伴うわれわれの義務を、約束された期間と順序より早く履行しているとし、資金問題で合意履行が遅延したが、失われた時間を取り戻すための善意から、資金問題解決から1日で国際原子力機関(IAEA)代表団を受け入れ、核施設稼動中断のプロセスに着手したと述べ、合意履行の意志を再確認した。

 一方、合意履行は「行動対行動」が原則だと指摘し、北朝鮮だけではなく、すべての6カ国協議参加国は残りの重油95万トン分のエネルギー支援をはじめ、各自の義務を履行するための準備を急がなくてはならないとの考えを示した。

 また北朝鮮が核施設の稼動中断措置をとった後に、約束された政治経済的保障措置が取られず信頼が失われた場合には核活動の再開は合法性を帯びることになると警告した。こうした北朝鮮の主張は、拉致問題を理由に6カ国協議に伴う北朝鮮への支援に参加していない日本を狙ったものとみられる。


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