北朝鮮向け重油輸送前倒しで早期の核施設稼動中断も

6カ国協議合意に基づいた北朝鮮の初期措置履行に対する見返りとして、韓国が北朝鮮に提供する重油5万トン支援について、政府はできるだけ迅速に輸送を進める方針だ。
　政府高官当局者が5日、1次船積分（6200トン）の輸送を12日にも着手する計画だと明らかにした。北朝鮮の港に到着するまでには2日ほどかかるという。北朝鮮は1次船積分の到着を確認後、寧辺核施設の稼動中断に着手する姿勢を示していることから、重油支援を早めれば6カ国協議関連の日程も前倒しされる可能性が高い。この場合、国際原子力機関（IAEA）監視・検証団も1次船積分が北朝鮮に到着する14日前後に訪朝できるものとみられ、次期6カ国協議は16～17日ごろ開催される可能性が高い。

　政府消息筋は「当初予定された輸送日程を2日ほど前倒しする効果があり、北朝鮮の行動着手を早めることにも寄与するだろう」と期待している。

　中国は、先ごろ北朝鮮を訪れた楊潔チ外相の訪朝成果を基に協議参加国の意見をまとめ、次期6カ国協議の開催日程を確定する方針だ。これに向け、6カ国協議の韓国首席代表を務める千英宇（チョン・ヨンウ）朝鮮半島平和交渉本部長が5日から中国を訪れている。


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