北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記が3日に楊潔チ中国外相との会談で公の場に姿を現したが、その外見に変化が見られるとして注目を集めている。
 最も目を引いた違いは頭髪の薄さだ。金総書記は4月に朝鮮人民軍創建75周年の閲兵式に出席、5月初めには人民軍部隊を視察しているが、今回の姿を見ると、頭部側面の髪の毛が少なくなり頭皮がわかるほどだった。一般に脱毛の原因としては、身体的なストレス、手術や麻酔の後遺症、抗生剤や高血圧治療薬の服用などが考えられることから、金総書記の脱毛症状が最近の健康異常説と関連があるのではないかと見られている。先月、日本の週刊誌が金総書記がドイツの医療陣を呼び心筋梗塞(こうそく)治療の心臓手術を受けたと報じたことが事実ならば、手術による後遺症の可能性もある。ただ、光の当たり具合やカメラの位置により見え方が異なる場合もあり、写真や映像だけで金総書記の状態を判断するのは無理との指摘もある。

 また、4月の人民軍創建75周年行事の時よりも金総書記の腹部周りがすっきりしたという見方もある。ただこの時は腰までのジャンバー姿だったのに対し、楊外相と会ったときは尻まで隠れる夏用のジャケットを着ており、服でカバーされただけではないかとも考えられる。

 面やつれして見えるとの指摘に対しては、金総書記を長い間観察してきた人々の見方によると、金総書記の顔色が良くないのは今回に限ったことではなく、人民軍創建75周年行事の前からのことだとしている。

 国家情報院は先月メディア幹部らとの懇談会の席で、金総書記の健康には別段異常はないとしながらも、心臓病と糖尿病など持病があるうえに高齢で体力低下の可能性もあると話している。

 政府関係者は「業務遂行に支障をきたすほどではないと把握している」と話している。金総書記が奥地の慈江道などの現場指導にあたっていることも健康状態が深刻ではないことを示すとの見方を示した。


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