米国務省は3日、北朝鮮が核施設を閉鎖・封印する見返り措置として韓国政府が提供することになっている重油5万トンの輸送と関連し、寧辺原子炉の閉鎖前に一部を北朝鮮に輸送することに反対しないとの見解を示した。米国務省のマコーマック報道官が同日の記者会見で、「北朝鮮が米国と韓国政府に閉鎖の初期段階で少量の重油を供給するよう要請したものと承知している。米国政府はこれに反対しない」と述べた。究極的に重要なのは当事国が6カ国協議での合意を履行することで、当事国間がこうした考えに合意したならば、反対するつもりはないと改めて強調した。
 北朝鮮が今回要請した重油は1けたのトン数で、米国務省のライス長官と外交通商部の宋旻淳(ソン・ミンスン)長官もこれについて話し合ったと明らかにした。また、北朝鮮が核施設閉鎖の初期段階で支援を要請したのは、6カ国協議の条件からはずれる行動ではないと主張した。

 同報道官は、北朝鮮に重油5万トンすべてを供給するにはある程度の時間が必要だとした。また、今後数週間以内に寧辺原子炉が閉鎖され、北朝鮮が5万トンの重油を受け取れば、すべての義務が履行されると指摘した。これと関連しワシントンの外交消息筋は、北朝鮮は重油の初輸送が始まる時点に合わせ、寧辺原子炉の閉鎖に着手するとの見方を示した。

 これに先立ち韓国と北朝鮮は、先月29~30日に開城で開かれた重油支援手続き協議を通じ、2週間以内に重油を積んだ最初の船を出港させることで合意した。また、初出港から20日以内に重油5万トン分の輸送を完了することにしている。このため、初出港が合意通りに7月2週目までに行われれば、寧辺原子炉の閉鎖措置もそれと同時に開始されると消息筋はみている。


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