北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記が3日、訪朝している中国の楊潔チ外相と会い、「最近の朝鮮半島情勢は一部緩和される兆しを見せている」と述べた後、すべての当事国が6カ国協議合意に基づく初期措置を履行すべきと強調した。北朝鮮の朝鮮中央通信、中国の新華社通信が報じた。また、中国は胡錦涛国家主席の口頭親書を金総書記に伝えたという。
 金総書記が外国の要人と会うのは、北朝鮮が核実験を実施した10日後にあたる昨年10月19日に、胡主席の特使として訪朝した唐家セン国務委員と面会して以来のこととなる。特に今回、金総書記が中国外相に対し公開的に、北朝鮮核問題と朝鮮半島情勢について比較的肯定的に言及したことは、寧辺核施設の閉鎖と6カ国協議再開に積極的に協力する考えを遠まわしに示したものと受け止めることができる。

 中国外交部の泰剛報道官は、楊外相が金総書記に対し、6カ国協議合意の初期段階措置を早期に履行し、6カ国協議再開を急ぐよう促す立場を伝えたと明らかにした。金総書記は中朝の友情は両国の元老革命家らが残してくれた遺産で、これを後代に教え強化しようと呼びかけ、楊外相は「6カ国協議の共同声明と合意文は当然、全面的に実行されなければならない」と述べたという。


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