万寿台議事堂で金英逸首相(左)と会談した楊潔チ外相(朝鮮中央通信)=3日、ソウル(聯合)
万寿台議事堂で金英逸首相(左)と会談した楊潔チ外相(朝鮮中央通信)=3日、ソウル(聯合)
北朝鮮を訪問している中国の楊潔チ外相が3日、金正日(キム・ジョンイル)総書記と会談した。
 北朝鮮の朝鮮中央通信が報じたところによると、楊外相はこの席で金総書記に対し、胡錦涛・国家主席の口頭親書を伝えた。具体的な内容は紹介されていないが、金総書記は親書に謝意を表し、会談は友好的な雰囲気のなかで進められたという。また、姜錫柱(カン・ソクジュ)第一外務次官が臨席し、双方は6カ国協議と寧辺核施設閉鎖問題について深く話し合ったと報じられた。

 この会談に先立ち、中国外交部の秦剛・報道官は同日の定例会見で、金総書記との会談計画を異例的に公開した。楊外相は北朝鮮側に、交渉と対話を通じた平和的な方法で朝鮮半島核問題を解決しようと呼びかけたものと思われる。朝鮮半島の平和と安全を確立し、北東アジアに長期安定をもたらす必要があるという中国の一貫した立場も改めて伝えたとされる。

 一方、中国の外交消息筋は、楊外相と金総書記は会談で、核施設の早期閉鎖に向けた韓米中朝の4カ国首脳会談など、包括的な案を協議したとの見方を示した。また、楊外相が6カ国協議議長国を務める中国の外交トップとして、北朝鮮滞在中に次期6カ国協議の再開日程の確定にも動くものとみている。

 楊外相は同日午前には朴義春(パク・ウィチュン)外相と会い、6カ国協議合意の履行や協議の推進、中朝の協力関係強化、経済交流の活性化について意見を交わしたほか、金英逸(キム・ヨンイル)首相とも会談した。

 楊外相は2日に平壌入りし、3日間の日程で北朝鮮に滞在している。


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