3月決算上場企業の2006年事業年度(2006年4月~2007年3月)の純利益が、証券や保険など金融会社の業績不振で減少した。
 証券先物取引所が3日に明らかにしたところによると、持ち株会社を除いた有価証券市場上場の3月決算法人54社の2006年度売上額は総額46兆3248億ウォンで、前年に比べ18.4%増えた。しかし営業利益は2兆3477億ウォンで20.6%、純利益は2兆3340億ウォンで13.8%、それぞれ減少した。

 全体の業績の9割以上を占める金融業の業績悪化が響いた。金融業35社の売上高は43兆5165億ウォンで前年より19.7%減り、純利益は2兆1663億ウォンで16.0%増えた。中でも証券会社の利益悪化が目立つ。証券会社の昨年度売上高は前年度より34.3%急増した半面、営業利益と純利益は23.8%と17.2%、それぞれ減少した。株価連動証券などの販売好調で売上高は増えたにもかかわらず、株式出来高の減少で委託売買実績が落ち込んだため純利益が減った。保険会社11社も売上高は14.1%増えたものの、損害率上昇などにより純利益は6.2%減少した。

 金融業を除く製造業の利益は大きく伸びた。3月決算の製造業19社の場合、売上高は2兆8082億ウォンで前年度に比べ1.9%増加した。純利益は1678億ウォンと32.0%急増した。一部の製薬会社や運輸装備会社などが、生産性向上と原価率引き下げで利益構造が改善したためと分析された。

 一方、店頭株市場のコスダック市場では金融業が善戦し、売上高は14.4%、純利益は0.9%、当期純利益は25.6%、いずれも増加した。


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