ソウル中央地検から拘置所に向かう車に乗り込む蒋熙坤前署長=28日、ソウル(聯合)
ソウル中央地検から拘置所に向かう車に乗り込む蒋熙坤前署長=28日、ソウル(聯合)
ソウル中央地検は28日、ハンファグループの金升淵(キム・スンヨン)会長の暴行事件と関連し、当時捜査を指揮した南大門警察署の蒋熙坤(チャン・ヒゴン)前署長を職権乱用と職務遺棄の疑いで拘束した。蒋前署長はハンファグループ顧問を務める崔圻文(チェ・ヒムン)氏の高校時代の後輩で、崔顧問から事件を穏便に処理するよう頼まれたとみられていた。この事件で警察から拘束者が出たのはこれが初めてだ。
 蒋前署長の令状実質審査を行ったソウル中央地裁は、「被疑者の犯罪が明らかになった。被疑者の地位や、今回の捜査と事件処理過程での行動などをみると、被疑者は証拠を隠滅する可能性がある」と令状発行の事由を説明した。

 検察によると、蒋前署長は3月12日、事件確認のため現場に捜査チームを送った同警察署の姜大元(カン・デウォン)前捜査課長に対し、チームの撤収や捜査中断などを命令し、正当な業務を妨害した。マスコミにより事件が初めて明るみになった4月24日までの約1か月間、捜査を事実上中断させた疑いもかけられている。警察に続き検察が事件に関する疑惑を捜査している最中も蒋前署長は事件関係者や証拠を隠滅しようとしたと、検察側は話している。

 蒋前署長は同日夜、拘置所に向かう際、記者らに対し「すべての真実が明かされるよう裁判に集中する」と述べたが、誰が捜査中断を指示したかについては答えを避けた。金品の受け取りがあったのかという質問には、「当然ない」と言い切った。


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