ある脱北者によると、日本人の拉致被害者数名が北朝鮮の政治犯収容所で労役についているという話があるという。被拉・脱北者人権連帯の都希侖(ト・ヒユン)事務総長が28日、聯合ニュースの電話取材に対し明らかにした。
 この脱北者は自らを北朝鮮の国家安全保衛部の少領(少佐に相当)出身だと紹介しており、現在は東南アジアで韓国入りを待っている状況だ。今月初めに都代表と面談し、2003年7月ごろ両江道北部地域のある政治犯収容所を巡視したときに、ある労役者のことを日本人拉致被害者だと聞いたと話している。

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 60歳くらいに見えたその労役者は、集団で作業していたほかの人々とは違い、一人で腰をかがめたままボイラーに石炭をくべる作業をしており、警備兵が近くでいすに座ったまま1対1で監視していたという。また、収容所の責任者クラスから、日本人拉致被害者がさらに3~4人いるという話を聞いたと付け加えた。

 ただ北朝鮮事情に詳しい複数の消息筋は、両江道は事実上、金日成(キム・イルソン)主席の史跡地で、政治犯収容所はないと話している。


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