国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会が済州火山島と溶岩洞窟を世界自然遺産に登録したことを受け、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は27日、済州道民と関係者らに祝賀メッセージを寄せた。メッセージで盧大統領は、「平和の島、済州がユネスコの世界自然遺産に登録されたことを、全国民とともにうれしく思い、済州道民のみなさんにも格別なお祝いのメッセージを捧げたい」と伝えた。また、韓国が7つの世界文化遺産に次いで世界自然遺産まで保有する国なったと指摘し、済州道を大韓民国の宝として世界から愛される島にしていこうと呼びかけた。

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 一方、ニュージーランド・クライストチャーチで開かれたユネスコ世界遺産委員会総会では、韓国政府代表団として兪弘濬(ユ・ホンジュン)文化財庁長が自然遺産登録の受諾演説を行い、登録を全面的に支持した委員国に感謝の意を表するとともに、2010年の第34回世界遺産委員会総会を済州道で開催することを正式に提案した。

 兪庁長はその後の会見で、「世界自然遺産を保有することで三千里錦繍江山の自尊心を打ち立てることになった。済州を中心に韓国の自然がどれほど美しいかを世界に広く知らしめたい」との考えを示した。また合わせて、南海岸の恐竜の足跡と朝鮮時代の王陵の世界遺産登録推進と、文化財庁内に世界遺産管理課を新設する方針を明らかにした。

 済州道の金泰煥(キム・テファン)知事は、「済州特別自治道スタートから1周年を迎え、世界自然遺産登録という最高のプレゼントを受けた。世界的に珍しい火山島の景観を保存することに全力を尽くしたい」と述べた。また、どれだけ立派な自然遺産であっても、済州道民の努力なくしては自然遺産登録は不可能だったとして地域住民に謝意を伝えた。

 観光業界も自然遺産登録の知らせを歓迎するムードが高まっている。済州道観光協会のムン・ジョンファン事務局長は、「これまで中華圏や日本から多くの観光客が来ていたが、欧米から済州を訪ねる観光客は相対的に少なかった。今回の快挙を機に、全世界に済州道が知られ、欧米からの観光客も大きく増えると期待している」と述べた。

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