第21回南北閣僚級会談は2日目となる30日、午前中に全体会議を開催し、本格的な協議に入る。南北とも基調発言を通じ今回の会談に臨む基本姿勢を説明し、議題を提示する。
 韓国側は、軍事的信頼構築など朝鮮半島平和定着案、拉致被害者・韓国軍捕虜問題をはじめとする人道的事業、南北列車部分開通と開城工業団地の通行・通関問題など経済協力活性化案などを主要議題として示す計画だ。また、これまでにも提起している国防相会談の開催と常駐代表部の設置なども、今回改めて提案する可能性が大きい。

 一方、北朝鮮側は、2005年12月の第17回会談以来主張を続けている参観地制限、韓米合同軍事訓練、国家保安法の撤廃問題について改めて言及してくるものと思われる。北朝鮮の6カ国協議合意履行が遅延しているため、今月末から開始の予定だったコメ借款提供を延期している韓国側の方針に対する具体的な反応が示されるかについても注目されるところだ。北朝鮮が強硬に反発すれば会談の進展は難航が予想される。

 南北は全体会議の後に首席代表接触と代表接触を行い、午後には遺跡地の共同見学や市内ホテルでの夕食会が計画されている。北朝鮮側代表団は6月1日午後に平壌に戻る予定だ。


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