情報技術(IT)産業と製造業の成長が鈍化しているのに対し、機械産業が好調を示していることから、新たな成長産業として浮上する可能性が出ている。サムスン経済研究所が24日に「新たに注目される機械産業」という報告書を通じて発表した。
 報告書によると、IT産業や製造業はウォン高と競争激化を受け、第1四半期の生産増加率が前年同期比3.4%にとどまり、2005年の第2四半期以降では最低となった。一方、船舶の生産量は前年同期に比べ14.9%増加、一般機械は9.0%の増加率を示すなど、機械産業が目覚しい成果を上げている。

 研究所は、これまで韓国の経済を引っ張ってきたIT産業や製造業について、今後の成長を楽観することは困難だと指摘し、機械産業を次世代成長動力として模索していく必要があると主張した。

 韓国の造船産業は、優れた設計能力をもとに、昨年は建造量ベースで世界市場で34.6%のシェアを記録し、世界トップの造船大国となった。このほか、建設機械や工作機械など特殊目的用機械の輸出割合は、通貨危機前は20%だったのが昨年は50%と急上昇した。これは、国内向け中心だった産業構造が輸出中心にシフトしていることを示すものだ。また、海洋、石油化学、淡水・発電プラントも、単純な下請け構造から、設計から施行までカバーできる競争力をつけ、2004年以降の海外受注が年平均50%と急増している。世界のトップ企業とは格差があるものの、韓国の重工業は世界で最も速いスピードで成長していると評価されている。


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