北朝鮮は5.1節(国際労働者節、メーデー)をどう過ごしているのか。北朝鮮で5.1節は公休日に指定され、工場や企業単位別に体育・娯楽や芸術公演が行われたりする。

29日入手した在日本朝鮮人総連合会(総連)発行の月刊誌「祖国」5月号は、「5.1節を迎える平壌(ピョンヤン)」と題して北朝鮮の5.1節の姿を紹介した。

同誌によると、北朝鮮の各地方と平壌で各種行事が行われる。 平壌の街には「全世界勤労者の名節5.1節万歳」「一心団結の威力で我々の社会主義をいっそう輝かせよう」「慶祝5.1節」などのスローガンや慶祝看板が設置されるほか、北朝鮮国旗と赤い旗が掲げられ、雰囲気を盛り上げる。

平壌の大城山(デソンサン)遊園地では5.1節記念平壌市勤労者連帯の集会が行われる。 昨年開かれた集会では党・政幹部らが平壌市の労働者らとともに2チームに分かれ、額にボールを挟んでの競走、綱引きなど、さまざまな体育競技が行われた。

平壌の公園や遊園地では中央芸術団体芸術人の公演がある。 また万景台(マンギョンデ)遊戯場とケソン青年公園、牡丹峰(モランボン)、大城山、綾羅島(ルンラド)遊園地など公園・遊園地と各工場、企業では、大衆律動体操と健康テコンドー、シルム(韓国相撲)、ユンノリ(すごろく)とともに、サッカー、バスケット、綱引きなどが行われる。 中央動物園では家族向けに動物の曲芸や乗馬などを特別サービスし、劇場では芸術公演のほか映画も上映される。

しかし何よりも目を引く風景は、休日を迎えて名勝地や遊園地へ遊びにいく家族の姿だ。 牡丹峰遊園地管理員のキム・オクリョンさん(46)は「5.1節の牡丹峰は娯楽に来る人々で混雑する。朝10時ごろになれば座る場所がないほど」と語った。 昼食時間になると準備してきた食べ物を分け合って食べながら会話をし、食事が終われば娯楽会が行われる。

同誌は「最近はギターやアコーディオンなど大衆楽器を持ってくる人が増え、少し時間が経つとみんな歌ったり踊ったりする」と説明した。

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