李元首相はこれまで、朝鮮半島平和体制の確立に向けた南北と米中4カ国の首脳会談体制設置の必要性を強調してきている。米高官らとの接触でこの問題について話し合う可能性は非常に高いと思われる。上半期推進説が提起されている韓米首脳会談についても、論議が行われるかが注目されるところだ。ウリ党中核関係者は聯合ニュースの電話取材に対し、李元首相が平壌訪問で得た北朝鮮の状況に対する認識を伝えるとともに、米朝関係に関する意見を交換するのではと話した。4カ国首脳会談開催についても説得を行い意見を交わすとの見方だ。
これに先立ち李元首相は、やはりウリ党北東アジア平和委員長として今月中旬に非公開で日本を訪問し、政府及び政界高位関係者らと日朝関係や朝鮮半島情勢について意見を交わしていたことが確認された。また、6月には南北とロシア間の経済協力、北東アジア周辺情勢などを協議するためモスクワ訪問も計画していると伝えられた。これに対し李元首相側は、「可能性はあるが、具体的な日程はまだ決まっていない」と話している。
李元首相の相次ぐ朝鮮半島周辺国訪問に対し、一部では南北首脳会談か4カ国首脳会談の実現に向けた地ならし作業だとの見方が出ている。大統領選挙に向けた動きとも関連があるのではとの声も上がっているが、これに対し李元首相側は「今年は朝鮮半島平和を進展させる絶好の機会だけに、当面は南北問題に全力を尽くす」と話し、大統領選出馬は話にも上がっていないと否定した。
Copyright 2007(C)YONHAPNEWS. All rights reserved.
Copyright 2006(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0