ソウル地方警察庁は27日、ハンファグループの金升淵(キム・スンヨン)会長が息子にけがを負わせて人物に報復措置を取ったとされる事件について、捜査チームを拡大し、本格捜査に乗り出すことを明らかにした。
 これまで南大門警察署が捜査してきたが、深刻な事件だとして、ソウル地方警察庁が捜査することになった。捜査チームは、洪永基(ホン・ヨンギ)庁長が責任者を務める見通しで、洪庁長は捜査部長、刑事課長らと緊急会議を開き、捜査チームの改編案や今後の捜査方針を話し合った。警察は特別捜査本部を開設するようだ。一般の暴力事件で特別捜査チームが編成されるのはこれが初のケースとなる。

 事件は3月8日夜に発生した。金会長の息子がソウルのある飲食店で他の客と争いになり、階段で倒れた際に目の周りにけがを負った。これに対し金会長がボディーガードらを連れ、けがを負わせた客に暴力を振るった疑いがかけられている。警察は事件発生後、捜査をほとんど進めておらず、財閥の顔色をうかがっているのではないかとの指摘も出ていた。警察は金会長のボディーガード責任者や秘書らに出頭を求め、事件の経緯を捜査する方針だ。特に金会長側が被害者らをある倉庫に監禁し、暴力をふるった様子がとらえられていることから、拉致行為に当たるかどうかについても検証している。


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