盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は15日、「日本がこれまで示してきた過去の歴史に対する反省の意をそのまま受け入れるとしても、これに相応する実践が伴わなければ真剣さを疑われることになる」と述べた。盧大統領は、外交通商部の下に設けられた非営利財団の東アジア財団が発行した英文ジャーナル「グローバルアジア」に、特別寄稿文を寄せた。その中で、日本自ら良識と合理的な知恵をもって過去の歴史問題を前向きに解決すると信じ、この問題を公式議題や争点として提起しなかったが、そうした期待は実現しなかったと述べている。
 日本軍の従軍慰安婦問題についても、日本の指導層の一部が最近公開的に否定するなど、これまでの反省までを覆す言行が韓国の国民をいたたまれなくしていると言及した。国際社会が批判するのは、日本のこうした動きが人類の普遍的な価値を否定し未来を暗くするからだと指摘した。

 盧大統領は、過去の歴史に対し反省せず歴史をゆがめれば、排他的な民族主義をもたらし、国と地域を紛争の渦に巻き込む可能性もあるとした。逆に、歴史に対する正しい理解は開かれた民族主義を可能にし、周辺国との和合と協力の共感を築くと強調している。

 平和と繁栄の北東アジア共同体建設を目指し、▼経済的な協力と統合の新たな秩序構築▼北東アジアに多者安保協力体制構築▼北東アジア共同体形成における米国の役割▼過去の歴史秩序と歴史認識に対する共通の土台作り――の4つの課題を挙げた。


Copyright 2007(C)YONHAPNEWS. All rights reserved.

Copyright 2006(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0