体細胞から複製した胚性幹細胞(ES細胞)の研究が制限的に認められることになった。
 国家生命倫理審議委員会は23日、ソウル市内で初の全体会議を開き、体細胞から複製した胚(はい)研究について審議した。制限的に認めるか、一時的に禁止するかをめぐり話し合ったが、最終的に制限的に認めることにした。これにより、黄禹錫(ファン・ウソク)氏によるES細胞論文ねつ造事件以来、中断に追い込まれていた同分野の研究を再開するための法的な土台がまとまった。

 この日の会議には、保健福祉部の柳時敏(ユ・シミン)長官、女性家族部の張夏真(チャン・ハジン)長官をはじめ、生命倫理関係者と科学界関係者ら審議委員が参席し、書面による採決により結論を出した。

 国会生命倫理委員会はこれまで数回にわたり懇談会を開き意見調整を進めていたが、生命倫理界と科学界の意見対立が激しく、結論が出るまでには8か月の期間がかかった。今回の採決でも生命倫理界側の民間委員7人が反対意志を表明し参加を拒否するなど、結論が出た現在も双方の歩み寄りは見られていない状況だ。


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