中国が貿易黒字拡大による貿易摩擦を避けるため加工貿易を規制する動きをみせており、韓中間で加工貿易の割合が低下している。
 韓国貿易協会が27日に発表した報告書「2006年韓中加工貿易の動向と示唆点」によると、中国の韓国に対する加工貿易の割合が輸出と輸入いずれも下落に転じた。中国の対韓輸出のうち加工貿易に分類される輸出が占める割合が2006年は45.3%で、2004年の49.4%に比べ4.1ポイント下がった。対韓輸入でも、加工貿易の占める割合は2006年に54.2%と、2005年の55.8%から1.6ポイント下落した。

 韓国の対中加工貿易の増加率もこの数年大幅に鈍っている。中国向け加工貿易輸出の増加率は2004年の52%から2006年は16%と3分の1以下に下がり、対中加工貿易輸入の増加率も2004年の32%から昨年は27%に低下した。貿易協会は「最近の対中貿易の鈍化現象は、主に加工貿易の萎縮に起因するもの」とし、加工貿易の鈍化が中国の輸入市場で韓国のシェア下落につながっていると述べた。

 中国輸入市場での韓国のシェアは2003年が10.4%、2004年が11.1%、2005年が11.6%と上昇していたが、昨年は11.3%と下落した。貿易協会によると、韓国企業は原材料を韓国の親会社から提供してもらう単純な組み立てから脱却し、独自に原材料を調達する方法にシフトしているとみられ、加工貿易の減少傾向に対応する必要があると指摘している。


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