新学期の新しい歴史教科書には、朝鮮半島の青銅器普及時期がこれまでより500~1000年早く記載され、神話として記述されていた古朝鮮の建国過程は正式な歴史として教えられる。教育部が23日に明らかにした。
 変更されるのは「古朝鮮と青銅器文化」の単元で、青銅器普及時期が間違っているという学会の指摘に加え、中国の北東アジア歴史研究をはじめとする周辺国による朝鮮半島の歴史わい曲に対抗するため、古朝鮮の建国過程を正式な歴史として教えるべきとする政界、学会の要求を受けたもの。

 これまでは「新石器時代に続き朝鮮半島では紀元前10世紀ごろに青銅器時代が開かれた」と記載されていた。新教科書では「新石器時代末の紀元前2000年ごろに中国の遼寧、ロシアのアムール川と沿海州地域から伝わった刻目突帯文土器文化が、それまでの櫛文土器の文化と約500年間共存し、次第に青銅器時代に移った。紀元前2000~1500年に青銅器時代が本格化した」と記載される。

 また、新教科書では「古朝鮮もこのころ現れ、朝鮮半島の土着社会を形成した。青銅器時代には生産経済が発達し、青銅器製作などの職人が出現し、私有財産制度や階級が生じた。これにより、社会全般に大きな変化が起こった」という記述が加えられた。従来の教科書の「三国有史と東国通鑑の記録によると、檀君が古朝鮮を建国(紀元前233年)したという」という部分は、「三国有史と東国通鑑の記録によると、檀君が古朝鮮を建国した」と修正された。

 教育部は、檀君の話を歴史に組み込み古朝鮮が紀元前2000年に始まった青銅器時代の文化を背景に成立した点を明示することは、漢民族の起源を明らかにし、民族のアイデンティティー確立に寄与するとみている。


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