国連食糧農業機関(FAO)は、北朝鮮の昨年の穀物収穫量を約380万トンと推算した。
 国連の人道問題調整局ホームページによると、FAOは最近の報告書を通じ、北朝鮮の昨年穀物収穫量は前年に比べ30万トン減少したものの、平均以上の生産水準だと明らかにした。ただ、ここ数年間の着実な穀物生産量増加傾向に対し、食料輸入は減少しており、昨年と今年の最低食糧需要量に100万トン不足しているという。また報告書は、昨年夏から食糧支援が急減し、今年の輸入必要量を十分満たせるか不透明だと指摘している。昨年11月から今月までに北朝鮮に輸入・支援された穀物量は8000トン程度にとどまっている。

 FAOは北朝鮮を外部援助が必要な食料危機国34カ国に含めるとともに、低賃金や高い食料価格、流通網不在などで住民の大多数が市場で食料を調達できない「Bカテゴリー」に分類した。「Aカテゴリー」は自然災害などで食糧生産量が絶対的に不足する国、「Cカテゴリー」は難民流入などにより一部地域で深刻な食料不安が起きている国を指す。

 国連世界食糧計画(WFP)も、北朝鮮を飢餓の危機に直面した「危険地域」に分類し、公共配給網が十分に作動していないと分析した。


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