北朝鮮が核プログラムの廃棄に合意したことを受け、豪州が数週間以内に北朝鮮に外交使節団を派遣し外交関係の回復に着手する見通しだとAP通信が20日に伝えた。
 報道によると、豪州のハワード首相は20日、ブッシュ大統領との電話会談後、数時間後に行われた豪州放送協会(ABC)とのインタビューで「われわれは近い将来に北朝鮮に外交使節団を派遣する予定だ」と述べた。今後数週間以内になるという。

 外交使節団の訪朝目的は、両国の外交関係回復に関連したいくつかの基準を立てることにある。豪州は1974年7月に北朝鮮と国交を樹立したが、北朝鮮が一方的に自国の外交官を召還し駐朝豪州外交官を追放した問題により1975年に外交関係を凍結した。2002年5月に外交関係は修復されたが、同年11月に北朝鮮の核プログラムに対する懸念が浮上すると再び関係を凍結している。

 ハワード首相はまた、自分とブッシュ米大統領は6カ国協議の合意内容について「現実的に肯定的な立場だ」と説明した。豪州と米国は貿易・軍事同盟国で安全保障情報などで交流していることから、今週末に予定されているチェイニー米副大統領の豪州訪問の際、北朝鮮問題に関する意見交換が行われると予想される。

 豪州は昨年9月、北朝鮮船舶の入港を禁じたほか、北朝鮮の核やミサイルプログラムとの関係が疑われる企業や団体の北朝鮮への送金を禁止するなど北朝鮮に対する金融政策に乗り出している。


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