20日に銀行業界が明らかにしたところによると、昨年末時点で銀行の外貨建て貸出残高は408億6000万ドルで、前年末に比べ163億4000万ドル(67%)増加した。昨年1年間の増加額は前年増加額の3.3倍に達する。
 外貨貸出増加額の内訳はドル建てが107億5000万ドル、円建てが51億6000万ドル、ユーロなどその他外貨が4億3000万ドルだった。また四半期別に見ると、第1四半期の26億1000万ドルから第2四半期には65億2000万ドル、第3四半期には62億8000万ドルと増加したものの、第4四半期には9億3000万ドルに縮小した。

 外貨貸出の急増には、ウォン高進行と国内外の金利格差で外貨貸出の調達・利用コストが小さいという点が大きく影響した。外貨需要の増加を受け、銀行側も収益拡大のため外貨貸出営業を積極的に進めた。

 ただ、外貨貸出の急速な増加は、不動産や中小企業向け融資の増加とともに金融市場の不安要因になり得るという指摘もある。これを受け、金融監督院と韓国銀行は昨年11~12月に外貨貸出実態を調べ、個人事業者が事業資金用として外貨貸出を受け不動産投資などに利用したケースを摘発した。金融監督院は銀行に貸出金回収などの是正措置を出す方針だ。


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