イタリアを公式訪問している盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は16日、イタリアのプローディ首相と首脳会談を開き、経済、通商、中小企業、情報技術(IT)、科学技術、海運、文化・学術など多岐にわたる分野で両国の協力を一層強化していくことで合意した。
 尹勝容(ユン・スンヨン)広報首席秘書官によると、両首脳は両国間の協力増進と国際舞台での協力策などについて話し合った。盧大統領はイタリア政府に対し、北朝鮮核問題の平和的解決と朝鮮半島の平和定着・安定を引き続き支持するよう求め、プローディ首相は支持の意向を示した。

 両国は首脳会談を機に、政府間で科学技術協力協定、情報技術(IT)協力の了解覚書(MOU)を締結した。中小企業への協力や産業技術協力、繊維産業協力など、分野別の協力MOUなどにも署名した。科学技術協力協定を採択したことで、韓国は欧州連合(EU)の研究プログラムへの参加の幅を広げ、イタリアとの共同研究センター設立への基盤も作り、知的財産権の権利配分に関する事項も明確にした。IT協力MOUの締結に基づき、ブロードバンドネットワークやモバイルテレビなどのデジタル放送、移動通信分野などで両国間の協力を今後も続けていく。

 首脳会談に先立ち、盧大統領はナポリターノ大統領を訪ね、南北関係をはじめとする北東アジア情勢などについて意見を交わし、朝鮮半島の安定が北東アジアだけでなく世界平和に緊要との点で見解をひとつにした。また、両国が国連など国際舞台で緊密な協力関係を維持してきたことに満足感を示した。

 盧大統領は同日、ローマ南西部の産業地域にあるカステルロマーノのテクノパークを訪れ、現地中小企業の産業技術団地視察で6日間の欧州歴訪日程を締めくくる。17日にソウル到着予定だ。

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