握手を交わす朴槿恵前ハンナラ党代表とライス米国務長官=15日、ワシントン(聯合)
握手を交わす朴槿恵前ハンナラ党代表とライス米国務長官=15日、ワシントン(聯合)
ライス米国務長官は15日、米国を訪問中の朴槿恵(パク・クネ)前ハンナラ党代表と会談し、6カ国協議の最初のボタンをとめるに至ったが今後はさらに努力が必要だとし、「北朝鮮の核の完全廃棄に向けステップ・バイ・ステップで進んでいく」との考えを示した。会談に同席した韓善教(ハン・ソンギョ)議員が伝えた。
 ライス長官は、過去には北朝鮮が恵沢を得ながら約束を守らないこともあったが、今回は同じ失敗があってはならないと強調し、究極的には核だけでなく、北朝鮮住民救済のための開放という問題も解決する必要があると述べた。また、韓米協力は北東アジア平和と朝鮮半島統一のために重要なものだと主張し、「時代に合わせ同盟関係も変化するが、同時に成熟する。対立もあるかもしれないが十分克服できる」と強く述べた。戦時作戦統制権の韓国移譲については、今後も多くの協議を経て解決していくとした上で「個人的には韓国は十分な軍事力とリーダーシップを備えており、適切な時期を取り決めることが重要だと考えている」と明らかにした。

 一方、朴前代表は、米国に対し、北朝鮮の核完全廃棄に向け最後まで努力してほしいと呼びかけた。核問題が解決されない限り北朝鮮との全面的な交流や平和定着は不可能だと説明し、今は核解決に全力を尽くすべき時で、米国との信頼に基づいた協力が重要だと強調した。6カ国協議が多国間安保協約のような形に発展していけば北東アジア平和定着に大いに貢献すると述べ、「韓国内には反米などの動きもあるが、絶対多数の国民は韓米同盟を重視している」と伝えた。作戦統制権については、軍事専門家や多くの国民はまだ時ではないと考えているとし、期日を決定してから進めていくことに対する懸念を示した。韓米に見解の差があるようだが熟考してもらいたいと、ライス長官に要請した。

 米国務長官と野党大統領候補者による異例の会談というだけでなく、両国を代表する女性指導者同士ということでも関心を集めたこの会談は、終始和やかなムードで約30分にわたり行われた。朴前代表は、昨年選挙遊説中に刃物で襲撃を受けた際ライス長官から慰労の手紙を受け取っており、これに対する謝意を直接伝えた。これに対しライス長官は「危険な状況で冷静に行動した大変勇敢な女性」と賞賛し、大統領選での検討を祈ると述べた。


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