1971年から2004年にかけて、韓国の研究開発(R&D)投資が経済成長にどれほど貢献したかを示す寄与度は30.6%で、日本の48.8%よりは低いものの、米国(20.8%)、カナダ(16.0%)、イタリア(24.3%)を上回ったことが分かった。

科学技術部は15日、R&Dの経済成長寄与度の国際比較に関する科学技術政策研究所(STEPI)の研究結果を発表した。R&D投資が経済成長に与える影響については、これまで多くの研究機関が調査結果を出したものの、機関ごとに結果が異なり国別比較に用いるデータが統一されていないなど、政策判断の根拠として活用するには至らないと指摘されてきた。STEPIは客観的に信頼できる分析を行うため、韓国開発研究院(KDI)や金融研究院など先行研究経験の長い機関の諮問を受けながら今回の研究を進めた。

研究結果によると、韓国のR&D投資の効率性は0.182で、経済協力開発機構(OECD)平均水準の0.19に近い数値となった。効率性は1971~89年の0.137から1990~2004年には0.187と、改善傾向を見せている。また、R&D投資が1%増加すると総要素生産性が0.182%増加するという結果も明らかになった。総要素生産性とは、生産性増加(経済成長)のうち労働、資本など要素投入による増加分を除いた部分を指す。STEPIは総要所生産性増加の大部分はR&D投資額とR&D投資効率性の増加によるものとして、革新主導型経済に円滑にシフトし潜在成長率を持続的に高めるためにはR&D投資の拡大と効率性増大に向け政府、民間が積極的に努力すべきだと指摘している。


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