米投資銀行モルガン・スタンレーは14日、今年の韓国経済はウォン相場が最も注視すべき変数との考えを示した。同社のパク・チャンイク常務が記者会見で明らかにした。
 パク常務は、ウォン高・ドル安が進行すれば企業利益率が減少すると考えがちだが、過去の指標をみると国内製造業の営業利益率はむしろ増加していると指摘。韓国輸出企業は米国への依存度が高いため、ウォン高が進むと米国輸出量が増し、売上が増えることで営業利益も増加したと説明した。ただ、このような流れは2004年末から崩れ始めていることが問題だと強調した。2004年10月以前は、ウォンは円、台湾ドルと連動した動きを見せていたが、以後は米ドルに対しウォンだけが強くなり、相対的に輸出市場競争力、価格競争力面で押され気味になっているという。この状態が続けば韓国の輸出業界の苦戦は続く見込みで、ウォン・円相場、ウォン・台湾ドル相場に一層敏感になる必要があると主張した。


Copyright 2007(C)YONHAPNEWS. All rights reserved.

Copyright 2006(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0