LG経済研究院は13日、「日本の攻勢、新興市場が揺れている」と題した報告書で、長年続いた不況のトンネルを抜け出した日系企業がブラジルやロシア、インド、中国、ベトナム、タイなど新興市場への攻略を強めており、韓国企業に大きな脅威になっていると指摘した。中でも円安に支えられた日系企業の価格攻勢による打撃を懸念した。
 日系企業が新興市場への攻略を加速させている理由については、新興市場で消費者の購買力が伸びるにつれ消費市場としての価値が高まっており、グローバル戦略といった観点で海外市場の拡大をせまられているためと説明した。また、日本の景気は国内市場の拡大ではなく、世界的な需要拡大による輸出増が奏功したものとの見方を示した。これまでは先進国市場を中心に事業を展開してきたが、競争の激化で持続的な成長が見込めないことも新興市場への進出に拍車をかける原因とした。これからでも新興市場への攻略を本格化させ、韓国企業が新興市場で持つ影響力を低下させ、新たなローカル企業の成長もけん制したいのが日系企業の思惑だと分析している。

 研究院は、日系企業が新興市場で成果を出していること、日系企業の現地化、日系企業と韓国企業とのコスト競争力格差が縮まっていることなどから、韓国企業が不利な立場にあると警告した。そのうえで、グローバルレベルの事業調整に向け、製品や市場戦略を明確にし生産地の効率化に努める一方、グローバル供給網管理システムの改善など経営体制の簡素化や効率化を進めるとともに、創意性や柔軟性を育むことを提案した。


Copyright 2007(C)YONHAPNEWS. All rights reserved.

Copyright 2006(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0