サムスン電子は昨年、液晶パネル分野で売上高に加え利益規模と利益率でも世界トップを記録した。
 11日に業界が明らかにしたところによると、昨年サムスン電子の液晶パネル部門の営業利益は6億8000万ドルで、台湾の友達光電(AUオプトロニクス)の4億3600万ドルと奇美電子の2億5000万ドルを上回った。2位との営業利益の開きは2005年の1億9800万ドルから昨年は2億4400万ドルまで拡大した。また、昨年の年間営業利益率はサムスン電子が6.0%、友達光電が4.9%、奇美電子が4.4%だった。LGフィリップスLCDは昨年約9億ドルの営業赤字を計上し、営業利益率はマイナスを記録している。

 サムスン電子の営業利益率は、第1~第3四半期の1けた台前半から第4四半期は10%に上昇した。一方、第1四半期に友達光電は12%、奇美電子は15%台と比較的高い営業利益率を記録したが、第2四半期以降はそれぞれ3%以下に落ち込んだ。これはサムスン電子は第7世代液晶パネル工場の早期稼動と差別化された製品戦略などに着手し、在庫調整や減産を行わなかったのに対し、競合社は第2四半期以降、減産と販売価格引き下げによる在庫整理に踏み切ったためとみられている。また、競合社が昨年第2、第3四半期に次世代パネルへの投資を縮小したり保留にした一方で、サムスン電子はソニーと共同で第8世代液晶パネル生産ラインへの投資を行い今秋稼動させる計画にしており、企業間の利益格差が開く可能性が高い。

 昨年のサムスン電子の液晶パネル部門の売上高は148億5000万ドルで、5年連続で世界トップを維持している。


Copyright 2007(C)YONHAPNEWS. All rights reserved.
Copyright 2006(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0