ソウル大学獣医学部を視察した際の金雨植(キム・ウシク)科学技術部長官兼副首相(右から3人目)=1月22日、ソウル(聯合)
ソウル大学獣医学部を視察した際の金雨植(キム・ウシク)科学技術部長官兼副首相(右から3人目)=1月22日、ソウル(聯合)
金雨植(キム・ウシク)副首相(科学技術部長官を兼任)は、10日に就任1周年を迎えるに当たり「科学技術はわれわれの希望、科学技術はわれわれの誇り」とのキャッチフレーズを掲げた。

 金副首相は就任以来、現場中心・人間中心の行政を最優先課題とし、韓国科学技術研究院(KIST)をはじめ40か所余りの研究現場を視察し、研究現場の問題に目を向け研究員を激励してきた。若い研究者に夢を与え、科学技術者の自負心を高めることに尽力し、昨年7月28日の人工衛星「アリラン2号」の打ち上げ成功時には、深夜に大田の韓国航空宇宙研究員を訪れ、研究員たちをねぎらい、先月22日にはソウル大学獣医大学を訪れ動物クローンチーム激励した。

 また、各界各層の意見をとりまとめ科学技術の重要性を広める活動も積極的に行っている。科学技術界の重鎮、メディア関係者などとの懇談会は40回余りに及んだ。LGグループが研究開発(R&D)投資を拡大した際は具本茂(ク・ボンム)会長に直接感謝状を贈ったことが話題を呼んだ。

 韓国科学技術の国際化にも格別の関心を示している金副首相は、海外歴訪と他国長官らとの会談を通じ活発な外交活動も行っている。昨年4月の欧州を歴訪ではドイツとの科学技術協力チャンネルを開き、韓国科学者の欧州研究開発プログラム参加の機会を作った。今年1月には韓日中3カ国の科学技術担当相会議を初めて開催し、北東アジア地域の科学技術共同懸案と未来科学技術開発に対する協力体制を整えた。 

 このほか、今年は科学技術の変化と革新を目的とした宇宙開発政策課、宇宙開発審議官、原子力統制技術院を新設したほか、R&D人材教育院、国立大邱・光州科学館の新設を進めている。副首相をはじめとした主要幹部が出席する懸案点検会議を毎朝開き、迅速な意思決定体制も整えた。金副首相は残りの任期で、主要政策目標の達成と中長期的に安定した科学技術革新の下地作りに力を入れていく考えだ。


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