ソウル市での高校で、校内暴力や窃盗、家出、飲酒などを理由に学校を追われる退学者がこの数年で大きく減少した。ソウル市教育庁が7日に明らかにしたところによると、非行などに関連し退学した高校生は2003年の104人から2004年は86人、2005年は65人、2006年は56人に減少した。3年間で半数程度減ったことになる。

 昨年の高校退学者の原因をみると、窃盗が10人で最も多く、次いで喫煙が7人、家出が6人、校内暴力が3人、飲酒が3人、その他が27人などだった。校内暴力のために退学した生徒は、2003年から2005年にかけては12~13人だったのが、昨年は大きく減っている。これは、2005年に小学校での暴力問題が社会的にも大きく取り上げられ、学校と社会あげての校内暴力予防運動が展開されたため。また退学者の減少には、代案教育プログラムの活性化も役立ったと分析されている。

 家出を理由に退学処分を受けた生徒は2003年が41人、2004年は64人で自主退学99人の約65%を占めていたが、2005年は14人、2006年は6人と急減した。窃盗は、2004年に6人まで減ったが、2005年に13人に増えた。昨年は10人と退学者全体の約18%を占めた。

 中学生の場合、2003年は45人、2004年は8人が退学処分を受けた。2005年には中学校課程が義務教育となり退学者はいなかったが、従来の退学に相当する猶予措置を受けた生徒は2006年は8人で、このうち半数が家出を理由としている。

 現在、生徒に対する懲戒としては、退学、特別教育の履修、社会奉仕、校内奉仕の4つがある。


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