現代・起亜自動車が欧州現地化戦略の見直しを迫られている。同社が6日に明らかにしたところによると、来月初めに予定されている起亜自のスロバキア工場完工式と現代自のチェコ工場着工式がそれぞれ延期される。両社は当初、両工場での行事を相次いで開催することで相乗効果をもたらし、欧州での認知度やブランドイメージの向上に結びつける計画だった。同社は延期の理由について、「複合的な理由がある」と説明しているが、不正蓄財や会社資金横領などの容疑で鄭夢九(チョン・モング)会長に実刑判決が言い渡されたことが最大の原因とみられる。

 実刑判決により同社は海外の現地経営そのものの見直しを迫られている。鄭会長は裁判所の承認があれば海外出張もできるが、同社に対する信頼度なども再検討しなければならないためだ。

 スロバキア工場の場合、鄭会長の出席を想定し、スロバキア首相などを招いた大規模な行事を計画していたが、鄭会長の参加が確定するまで日程は先延ばしする見通しだ。これはチェコ工場も同じ状況だ。

 現代・起亜自動車関係者は、「起亜自動車のチェコ工場で3月に完工式を行う方針は変わらない」としながらも、両工場の完工式と着工式の開催時期は決まっていないと説明している。


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