北朝鮮に対する支援再開について、韓国政府高官は6日、6カ国協議に進展があったとしても南北対話がなければ支援は検討できないとの姿勢を示した。6カ国協議が順調に進んだ場合の対北朝鮮支援について見解を問う記者らに対し、「段階的な支援は考慮できるが、南北対話が先行しなければならない」と答えた。

 この発言は、北朝鮮の核問題に進展がある一方で南北関係は小康状態を免れられないような状況は受け入れらないとの意志を示したものとみられる。北朝鮮への支援を実施するには、経済協力推進委員会の協議などで双方の当局者が合意書に署名しなければならないという手続き上の問題も考慮したとも解釈できる。

 一方、6カ国協議で北朝鮮が5000キロワット級の原子炉稼動を中断し、国際原子力機関(IAEA)の査察官を受け入れるだけでも進展とみることができるかとの質問に対しては、この高官は「凍結を過小評価してはならない」と述べ、凍結が廃棄に至るためのスタートになる点に意味を置いた。北朝鮮への支援を再開する場合の米国の反応に関しては、段階的な支援に相当肯定的で反対はしないとの見方を示した。

 韓国政府は昨年7月に北朝鮮がミサイルを発射した後、コメと肥料の支援を留保している。


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