韓米関係は相手国に対する信頼が不足しており、これは1~2年では改善されないとの見方が出た。朝鮮半島情勢に詳しい米ジョージタウン大学のスタインバーグ教授が2日、ソウル市内のホテルで開かれた「韓米関係の未来」をテーマにしたセミナーで主張した。セミナーはコリア・ソサエティーと安保経営研究院が主催した。
 スタインバーグ教授は韓米関係について、「軍事的な問題に続き、経済的な懸案などで信頼が足りないのが特徴だ」と指摘した。また北朝鮮問題をめぐる両国の政策が異なり、韓米間の緊張が高まっているとする専門家らの見方を紹介した。

 北朝鮮問題をめぐる両国の政策的対立は当面の緊張であり懸念材料だが、韓米同盟の足元を揺さぶる要因は韓米両国首脳の任期が満了する1~2年後までには解消されないという。その原因については「両首脳が掲げる政策が、それぞれの個性や政治的基盤に基づいたものであり、2人とも任期内に北朝鮮に対する基本的な見方を変えるのが困難なため」と説明している。

 スタインバーグ教授はまた、韓米間で戦術的な変化はあり得るが、すでに存在している不信が解消される見込みはないと明言し、むしろ悪化する可能性があると述べた。

Copyright 2007(C)YONHAPNEWS. All rights reserved.

Copyright 2006(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0