米国政府が、反ダンピングなど貿易救済手続きの改善に関する韓国の要求を受け入れない方針を固めた。

 外交通商部は28日、米国政府が先ごろ韓米自由貿易協定(FTA)交渉の貿易救済関連報告書を議会に提出し、同様の内容を韓国側にも通知してきたと明らかにした。米国は報告書の中で、韓国からの貿易救済関連の提案を説明しながら、この提案は米国の法律改正を必要とする可能性がある内容を含んでいるだけに現在提示されている内容で受け入れることはできないとの立場を示した。ただ、韓国側のすべての提案に対して引き続き交渉し、議会とも協議を続けていくとしている。

 外交通商部は、米国が韓国の提案に対しより前向きな立場を示さなかったことは残念だが、交渉継続の意思は表明したとして、韓国政府としても要求を反映させるよう努めると強調した。

 韓国交渉団は米国とのFTA交渉を通じ、反ダンピング手続きの改善要求事項として▼両国間の貿易救済委員会の設置▼反ダンピング調査の際の事前通知と協議▼産業被害判定の際の国別非合算▼反ダンピング協議の際の事前価格・物量調整(サスペンション・アグリーメント)▼ファクツ・アベイラブル――の5つを提示した。


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