石炭ガス化複合発電技術開発は、石炭を水素と一酸化炭素を主成分とする合成ガスに転換し有害物質を取り除いた上で、天然ガス並みのクリーンな合成ガスを製造する技術。従来の石炭火力発電より高効率で、硫黄酸化物は90%以上、窒素酸化物は75%以上、二酸化炭素は25%以上削減できる。米国やスペイン、オランダなどで25万キロワット級の実証プラントが稼動しており、日本では三菱重工業が同じ規模のプラントを建設している。
斗山重工業火力ボイラー設計担当のイ・ファンジク常務は、京都議定書発効で二酸化炭素排出基準が強化されたため、石炭ガス化複合発電市場は拡大するとの見通しを示している。同社は、英・三井バブコックを買収し発電ボイラの基幹技術を保有しており、石炭ガス化複合発電技術への投資を増やすなどして発電分野の技術確保に取り組む考えだ。
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