斗山重工業が石炭ガス化複合発電技術開発に乗り出す方針を24日に明らかにした。同社は先週、韓国電力研究院と石炭ガス化複合発電実用化に向けた技術開発協定を締結し、2014年11月までの8年間に技術開発を進める考えだ。産業資源部とエネルギー管理公団が共同主管する同事業は、斗山重工業と韓国西部発電などが参加する。斗山重工業は、630億ウォンを投じガス化プラント総合設計と技術開発を担当する。

 石炭ガス化複合発電技術開発は、石炭を水素と一酸化炭素を主成分とする合成ガスに転換し有害物質を取り除いた上で、天然ガス並みのクリーンな合成ガスを製造する技術。従来の石炭火力発電より高効率で、硫黄酸化物は90%以上、窒素酸化物は75%以上、二酸化炭素は25%以上削減できる。米国やスペイン、オランダなどで25万キロワット級の実証プラントが稼動しており、日本では三菱重工業が同じ規模のプラントを建設している。

 斗山重工業火力ボイラー設計担当のイ・ファンジク常務は、京都議定書発効で二酸化炭素排出基準が強化されたため、石炭ガス化複合発電市場は拡大するとの見通しを示している。同社は、英・三井バブコックを買収し発電ボイラの基幹技術を保有しており、石炭ガス化複合発電技術への投資を増やすなどして発電分野の技術確保に取り組む考えだ。


Copyright 2006(C)YONHAPNEWS. All rights reserved.

Copyright 2006(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0