市場調査機関のディスプレーサーチなどによると、LG電子は携帯電話や携帯音楽プレーヤー、カーオーディアなどのディスプレーに使われる有機EL市場で、今年は第3四半期までで883万5000個を出荷し、世界市場でシェア18.3%を確保した。同社の出荷量は昨年通年では316万個にとどまっていたが、今年に入ってからは第1四半期に126万個、第2四半期に355万個、第3四半期に402万個をそれぞれ出荷しており、すでに昨年実績の3倍近くを記録している。
シェアも昨年は5.7%で業界6位にとどまっていたが、今年はこれまでにパイオニア(15.3%)、台湾のユニビジョン(12.1%)を抑え3位まで上昇している。
世界の有機EL市場はこれまで、サムスンSDIと台湾のライトディスプレーの二強体制だったが、いまではLG電子が加わる三強体制に変わっている。ライトディスプレーの昨年のシェアは25.9%、サムスン電子は25.8%とほぼ同じ水準で、13.3%のユニビジョン以下、パイオニア、TDK、LG電子が中間グループを形成していた。しかし今年に入ってからはLG電子が上位グループとの差を一気に縮めている。特に四半期ベースでは、第1四半期に11.3%を記録した後、第2四半期にはサムスンSDIの18.0%を上回る22.2%まで伸ばし、初めてシェアトップに輝いている。
同社の躍進は生産ラインの増強による生産能力の拡大が背景にある。2004年上半期から月産120万個体制で生産していたが、今年上半期から2倍となる月産240万個体制になったためで、今後もシェア拡大が見込まれている。
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