南北共同宣言実践韓国側委員会の言論本部と北朝鮮側委員会の言論分科委員会が29日、金剛山の文化会館で、1945年10月の全朝鮮記者大会以来となる討論会を開いた。

 韓国と北朝鮮は共同声明で「分断から61年ぶりに南と北のメディア関係者が一堂に会し、南北共同宣言の実践やこの土地の平和と和解、協力を言論分野で実現するため知恵を集めた。南北メディア関係者は民族問題に対する干渉や戦争の危険を断固として反対、排撃する」と強調した。

 また、共同宣言の実践を後退させ同族の間に対決や緊張を呼び起こす可能性のある、民族を分裂させるような報道を排除し、民族の和解や団結、国の平和や統一を後押しする方向で公正に報道するとした上で、今回の討論会の成果を発展させるため共同の協力事業を続けていくと述べた。

 共同声明を発表するにあたっては、今後の交流協力に向け具体的な実践案を共同声明に盛り込むよう要請する韓国側と、南北対決の終息など先行条件が実現された後に交流協力を推進することを求める北朝鮮側との間で意見が異なり、合意文の作成は困難を極めた。先月の実務接触では今月14~15日に討論会を開催することで合意していたが、北朝鮮側の申し出により延期されていた。


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