タイで韓国人教会に保護されていた脱北者50人余りが28日、タイの警察により移民局に連行された。数人のグループごとに中国からタイへと別々に密入国した脱北者は、バンコクから北西方向にある地方で韓国人教会の保護を受けていた。ほとんどが韓国行きを希望しているという。

 脱北者の状況に詳しいある在外韓国人は、「脱北者について韓国とタイが基本合意した事項はあるが、現場の警察署まで徹底しておらず、タイ政府の方針とは異なり脱北者が連行される事態がしばしば起こっている」と話している。

 今回連行された脱北者は前例と同様に48時間以内に法廷で処罰を下される。罰金かこれに相当する拘留処分を受けた後、海外追放の形で韓国行きを選択するものとみられる。

 中国当局が脱北者の取り締まりを強化しているため、今年はタイに入る脱北者が大幅に増えている。タイでは8月22日に175人、先月20日に10人、24日に86人の脱北者が警察に連行され移民局に引き渡された。移民局には現在150~160人の脱北者が収容されている。米国行きを希望するのは約20人で、残りは韓国行きを希望している。


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