昨年発表された韓米定例安保協議会(SCM)共同声明の準備過程で、「米国の核の傘提供」という表現をめぐり、韓米間に意見の隔たりがあったことが確認された。国家安全保障会議(NSC)が20日、国会国防委員会に提出した報告書を通じ明らかにした。

 NSC関係官庁は、SCM開催を前に具体文案協議前の非公式実務意見打診の段階で、「核の傘」という表現の削除を求めた。しかし米国側が難色を示し、その後表現の補完について検討が進められたという。「核攻撃に備える」「核攻撃を抑制するための」「防御的目的の核の傘」といった表現が挙げられた。

 NSCはこうした論議を基に「核の傘が防御的性格であることに留意して」という語句を含めた草案を作成し、2005年の第4回韓米安保政策構想(SPI)で非公式に、翌月7日には公式の形で米国側に伝達した。しかし米国側は、同月14日に、従来の文案をそのまま維持するとの立場を伝えていたという。

 また、SCM前日にも語句修正案を準備し米国側に伝えたが、SCM当日、韓米は最終協議過程を経て、該当文案を当初のままとすることに合意したと、NSCは説明している。


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