次期国防部長官に内定している金章洙(キム・ジャンス)陸軍参謀総長は16日、「北朝鮮の核実験は朝鮮戦争後最大の安保危機で、これにより南北間の戦力不均衡が発生することは確実」との見方を示した。国会国防委員会の人事聴聞会で、野党議員の質疑に答えたもの。朝鮮半島での脅威は北朝鮮かとの質問には「そうだ」と答え、朝鮮半島の平和に向け積極的に力で後押しすると強調した。

 金参謀総長はまた、北朝鮮を核保有国として認めてはいないが、核保有を前提に万一の事態に備えていることを説明した。盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領が、北朝鮮は核実験を強行したが軍事力の不均衡は崩れていないと言及したことについては、米国の「核の傘」により北朝鮮が安易に挑発できない点を指摘したとみられるとの認識を示した。

 北朝鮮との戦力の差をどう克服するかに関しては、韓米同盟を基に不足する部分は米国の核の傘提供などで克服できるはずと主張した。戦時作戦統制権の再交渉については、2012年までには監視や打撃など必要な能力を備えることができる自信があるため、2012年を目標年度として提示するとしている。


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